犬の皮膚と目のための紫外線対策

犬 紫外線対策

日差しの強いこの時期、人も犬も紫外線の影響が気になります。
8月は紫外線量がピークを迎えますので、紫外線対策もしっかり行いたいところですね。

紫外線の影響は人と同じで皮膚や目といったところに出てきます。
日焼け、皮膚がん、白内障など犬も注意が必要ですので、犬に対しての紫外線の影響と対策についてお話していきますね。

紫外線とは

紫外線は地表に届く太陽光線の中で、もっとも波長の短いものです。
太陽の光にはビタミンDの生成や殺菌などの有益な作用がある反面、日焼けやシミ・ソバカスなどの色素沈着を起こしたり、細胞を傷つけ老化を促し、皮膚炎や皮膚がんの原因になる有害な作用もあります。

ただし、犬の場合はビタミンDの生成は人のようには行われませんので、食餌からビタミンDを補給する必要があります。

紫外線量は冬に少なく夏に多いことが一般的に知られていますが、冬から春にかけて急激に強まり、真夏の80%近くにもなります。
曇りの日でも快晴の日の50~60%、雨の日でも30%前後あります。
紫外線対策は真夏や晴れの日だけではなく日頃から行いたいところです。

紫外線の種類と波長

UV-A 320~400nm
UV-Bのような強い作用はありませんが、長時間浴び続けると皮膚の色が黒くなり、シワやシミの原因になります。
細胞にダメージを与えて皮膚の老化を促進します。

UV-B 290~320nm
一般的に日焼けと言えばUV-Bの影響です。
皮膚に対する刺激が強く、炎症を起こします。
長時間浴び続けると、水泡や軽い熱傷を生じる場合もあります。

夏の紫外線による影響

日焼け
最近は、夏になるとサマーカットをしているわんちゃんもよく見かけます。
皮膚の構造は外側から表皮、真皮、皮下組織の3層からなり、表皮の1番外側が角質層で、外からの刺激、乾燥、紫外線などによるダメージから体を守るバリアの役割を果たしています。
人ではこの角質層がラップ1枚ぐらいの厚さと言われていますが、犬の場合その1/5~1/6程度の厚さしかないので、刺激や乾燥に弱いのです。
サマーカットで短く毛を刈ってしまうと、紫外線の影響を受けやすくなります。

必要だから毛に覆われている、というのを忘れてはいけませんね。

皮膚がん(扁平上皮癌)
多くは皮膚や口腔粘膜などから発生します。
紫外線のあたる皮膚に発生しやすいというデータもあるようです。
気管支や鼻腔および副鼻腔から発生することもあります。

白内障
目の水晶体が混濁したものが白内障です。
多くは老化によるもので、7歳を過ぎた頃から水晶体に混濁が出始めます。
混濁する原因は水晶体の細胞内に存在するタンパク質の異常変性です。
このタンパク質を構成しているアミノ酸は様々な要因によってストレスを受け異常なサイズの塊へと成長して水晶体を白く濁します。
水晶体への酸化ストレス原因として、紫外線、目に対する衝撃、放射能、熱などがあげられます。

外耳炎
紫外線により耳が真っ赤になることもあります。

紫外線対策

ハーブによる対策

ハーブには抗酸化作用の高いものがありますので、紫外線により発生した活性酸素のダメージを防ぐことができます。
また、ハーブティーを飲むことやハーブを食べることによりフラボノイドを体内に取り入れ、自然治癒力が働きやすい体内環境を作ります。
また、血液循環を高めて、老廃物を排出し、皮脂の分泌を調整して皮膚のトラブルを防ぎます。

カレンデュラ

皮膚や粘膜を修復、保護し、湿疹によるかゆみなどを緩和します。
紫外線による皮膚トラブルにも使用できます。
また、水晶体に多く含まれるルテインも豊富に含まれています。
ルテインは植物しか作り出せないので、食品やサプリメントから補う必要があります。

ルテインは目に入ってくる有害な光(紫外線など)を吸収する働きを持ちます。
黄斑部、水晶体に十分なルテインがあれば、天然のサングラスとなって紫外線からのダメージをブロックし、過剰な活性酸素の発生を防いで目の健康を維持してくれます。

ビタミンCが豊富なロースヒップなども一緒に摂るとよいですね。

食餌による対策

野菜や果物はその色素によって含まれている成分も異なります。
紫外線対策のためには、紫色やオレンジ色、黄色などの食品をおすすめします。
有名なところでは、紫色のブルーベリーに含まれるアントシアニン。
アントシアニンはポリフェノールの一種で紫外線などの外敵から自らを守るために植物が作り出した抗酸化力を持つ成分です。
活性酸素の除去や血流改善、網膜にある毛細血管の保護や強化など目の健康に対しても有用に使えます。
カレンデュラにも含まれているルテインはほうれん草やブロッコリー、にんじん、かぼちゃなどの緑黄色野菜にも含まれています。

まとめ

いかがでしょうか?
紫外線は人だけではなく、犬の皮膚や目に対しても良い影響を与えません。
毎日のごはんで簡単に取り入れられる食材やハーブを使って愛犬の紫外線対策を行ってみてください。