犬の手作りごはんにサプリメントは必要でしょうか

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手作りごはんを作っている飼い主さん、サプリメントを与えていますか?
手作りごはんだから安心安全、健康に良いというわけではありません。

欧米の獣医師からは、手作りごはんのレシピで不足している栄養素について警告がでています。
人のレシピを参考に作るごはんはあくまでも人に必要な栄養素です。
犬が本来必要とする栄養素で手作りごはんで補えないものは、サプリメントの力も必要になります。

手作り食で不足しがちな栄養素

日本における手作りごはんのレシピでの栄養素含有量の調査が京都大学大学院にて行われています。
それによると、ほとんどのレシピにおいて、粗タンパク質と必須アミノ酸は足りていますが、カルシウム、鉄、銅、亜鉛、ヨウ素、ビタミンA、D、E、B12などが不足しているということでした。

この調査でも、ヒトとイヌの栄養素要求量が異なり、ヒトに必要な栄養素がイヌでは必須ではないこともある、と述べられています。

犬のごはんに味付けは不必要?

ドッグフードを与えている分には、余計な調味料などは必要ないです。
逆にそれらを与えることでバランスが崩れ、栄養素の過剰につながりかねません。

ところが、手作り食の場合それらを用いずに食材のみでごはんを作ると、ナトリウムが不足する危険性があります。
場合によっては、醤油、塩、味噌などの調味料も必要になることもあります。
特に、塩の場合は胃酸のpHを下げてくれる効果もあります。
骨を与える場合など十分に酸性に傾いた胃酸でないと消化できないこともでてきます。
*ここでいう「塩」は食卓塩などではなく、自然塩のことです。

犬のごはんの場合、ただ単に味付けをするというわけではなく、そこにある栄養素が必要になってくるのです。

足りないものはサプリで補う?

一見、足りないものはサプリメントで補えば良いように見えますが、特定の食材のみを長期間多量に与えると、過剰になる可能性があります。

人間と同じですね。
特定の栄養素だけをサプリメントで補うことは栄養バランスが崩れてしまい、逆に体調不良の原因になることもあります。

食材だけではどうしても不足しがちなものはサプリメントを頼った方が良い場合もあります。
例えば、オメガ3脂肪酸などが挙げられます。

私がこの調査で感じたこと

この調査は日本ペット栄養学会の学会誌に寄せられたものです。
そこには様々な「犬のための手作りごはん」の参考文献が載っていました。
犬の手作り食を考えたことのある方なら誰もが知っているような著名な方々の本のタイトルがずらりと並んでいました。

ところが、それらの参考文献はすべて加熱食をメインにした本なんです。
加熱により失われる栄養素はたくさんあります。
それらをメインに与えることで、栄養素の不足というのが出てくるのは容易に考えられます。

重要なのは、ヒトとイヌでは栄養素の必要量が異なるということです。
サプリメントを上手く利用して、愛犬が健康で長生きできるようにしてあげたいですね。