犬の手作りごはんに塩は必要?

犬に塩分は悪のように言われることがありますが、本当にそうでしょうか?

私たち人間にとって、塩はとても大切な存在です。
それは、犬にとっても同じことです。

ドッグフードを与えている場合には、必要な塩分は含まれていますが、手作り食で塩分をプラスしていない場合は、塩分が不足しているかもしれません。

体にとって塩はどんな働きをしているのでしょうか?

塩のはたらき

細胞を正常に保つ

塩は細胞の内と外との体液の圧力(浸透圧)を調整し、バランスを一定に保つ働きをしています。
塩を正しく摂らないと、循環不全、血圧低下、脱水症状、ショック症状や立ちくらみ、むくみなどにつながります。

神経や筋肉の働きの調整

私たちがからだを動かすときに脳からの命令は電気信号として神経細胞を伝わります。
電気信号を伝えるのに、ナトリウムイオンが働きます。
塩が足りないと、この働きがうまくいきません。

酸性、アルカリ性のバランスの維持

血液が酸性にならずに弱アルカリ性を保っているのも塩のおかげです。

消化

胃酸の成分である塩酸の原料として重要なのが、塩です。
また、小腸で栄養素の分解や吸収を助けます。

塩の種類



市販されている塩にはいくつかの種類があります。

精製塩

海水が原料になっていて、電気分解によってナトリウムイオンを抽出して濃い塩水を作ります。その後、濃い塩水を煮詰めて塩の結晶を取り出したものが精製塩となります。
精製塩はイオン交換膜透析法という手法で作られていて、大量生産が可能です。

再製加工塩

精製塩や海外の安価の塩に、にがりを添付することでミネラルを追加したものです。天然塩ではありませんが、天然塩に近いミネラルが含まれています。
「〇〇の塩」と呼ばれているものなどに再製加工塩が多いようです。

天然塩、自然塩

塩化ナトリウムだけでなく、カリウムやマグネシウム、カルシウムといったさまざまなミネラルが豊富に含まれているのが特徴です。
天日干しの海塩や岩塩などがあります。

釜で作るものは、ミネラルの結晶になる温度や順番が狂ってしまいますので、できれば天日干しの塩をおすすめします。

手作りごはんには塩が必要

手作りごはんで全く塩分を与えていないと、身体にとって大切な働きが阻害されることになります。

人の食事でも、塩は体に悪いというような認識ですが、実は体には塩分が必要なんです。

市販されている「食卓塩」などのような精製されている塩の成分は塩化ナトリウムが99.5%以上です。
天然の塩は塩化ナトリウムのほかにも、マグネシウムやカリウム、カルシウムなどのミネラルが豊富です。
海塩などの自然塩にはミネラルが92種含まれていると言われています。
人の体には60種のミネラルが存在していますので、自然塩を摂ることによって必要なミネラルが摂れます。

塩を摂りすぎると高血圧になる。
よく聞く言葉ですね。

99.5%以上が塩化ナトリウムの精製塩を摂っていると、体内のミネラルバランスが崩れ血圧が上昇します。
塩の摂りすぎは体に良くないというのは、精製塩を摂っていることがよくないということです。

精製したものを摂り続けるとこんな障害もでてきます。

発酵食品の利用

日本には私たち日本人にはおなじみの発酵食品もあります。
塩だけではなく、味噌やぬか漬けなども手作りごはんに利用できる食材です。

まとめ

犬にとっても私たち人間と同じように、塩は大切な食材です。
良い塩を適切に摂ることによって、体の機能を維持できます。

天然の塩は体に必要なミネラルの供給源にもなりますので、手作りごはんにプラスする塩も飼い主さんがよく見極めて与えてくださいね。