愛犬の肝臓の数値が気になるときに使えるハーブ

ハーブ ミルクシスル マリアアザミ

愛犬の健康診断を行っている飼い主さん、肝臓の数値が気になるときにハーブでケアをしてみませんか?
(病院で肝臓病と診断された場合は、必ず獣医さんと相談してくださいね)

ハーブにはたくさんの働きがあり、肝臓に対してもよい働いをしてくれるハーブがありますので、一緒に見ていきましょう。

肝臓の働き

肝臓には主に3つの働きがあります。
一つ目は糖質代謝、タンパク質代謝、脂肪代謝です。
糖質を肝臓に蓄え、必要に応じて体に供給しています。

二つ目は脂肪の代謝に必要な胆汁を作ります。
肝臓で作られた胆汁は胆嚢に貯蔵されます。

三つ目は有害物質や医薬品などの解毒です。

肝臓の機能が落ちてくると、食欲不振、下痢、嘔吐、多飲多尿、無気力、黄疸などの症状が現れてきます。

肝臓は沈黙の臓器と呼ばれるように、悪くなっていてもサインがわかりにくいです。
肝臓の80%が病気で侵されていても症状が現れないこともあります。
肝臓の病気と診断されたときには進行していてダメージも大きく、治療ができないこともありますが、肝細胞は再生能力がとても高いので、適切にケアをしてあげれば、回復することも可能な臓器です。

肝臓の負担となるもの

肝臓の負担になるものは日常に溢れています。

①水
水に含まれている化学物質などの不純物は代謝や排泄のために肝臓の負担になります。
浄水器などを用いてお水を利用するとよいですね。

②排気ガス、揮発性の有機化合物
化学物質は鼻や気道からも入り込んできます。
お散歩で交通量の多いところを歩く犬たちは、排気ガスを多く吸い込んでいる可能性もあります。

③食品添加物、農薬など
食餌でこれらを多く摂取している可能性は高いです。
とくにドッグフードは添加物が多く含まれていますし、最近ではグリホサートなどの除草剤の問題もでてきています。

④医薬品など
毎月のノミダニ駆虫薬、フィラリア駆虫薬、そのほかにも体調不良で動物病院へ行けば、すぐにステロイドや抗生物質の投薬があります。
これらは肝臓の負担になっています。
できるだけ負担を少なくするためにも、不必要にたくさん摂らない方がよいですね。
獣医さんの言いなりでは、明らかに過剰ですよ。

肝臓を守るハーブ

メディカルハーブの中で、肝臓に良いハーブと言われているハーブがいくつかあります。
それらはどんな働きをしているのでしょうか?

ミルクシスル(マリアアザミ)

ミルクシスルは古代ギリシャの時代から「肝臓を守るハーブ」として知られていて、現在までに300以上もの研究論文で慢性肝炎やアルコール性肝炎、脂肪肝、肝硬変などに対する効果が報告されています。

ダメージを受けてしまった肝臓の細胞の修復を促す働きがあるほかに、活性酸素の無毒化、肝細胞の損傷を防いでくれたりと、治療にも予防にも用いることができるのです。

メディカルハーブにはメディカルハーブ安全性ハンドブックというものがありますが、ミルクシスルは適切な使用において安全なクラス1という分類ですので、犬にも問題なく使えるハーブです。
メディカルハーブとして使用する部位は種子(タネ)になります。

肝臓に有効な成分のシリマリンは水に溶けにくいので、チンキ剤などを用いるとよいでしょう。
わんちゃん用のハーブチンキも販売していますので、それらを利用するのが手軽です。

ミルクシスル
学名:Silybum marianum  和名:マリアアザミ、オオアザミ  科名:キク科
使用部位:種子

ダンディライオン

ダンディライオンは西洋タンポポです。
タンポポコーヒーというのを耳にしたことはありますか?
ハーブショップなどで販売されていますが、ダンディライオンの根をローストして淹れたハーブティーで、ノンカフェインのコーヒーとして愛飲されています。
(ちなみに、苦味はありますが、コーヒーを想像すると違う味ですよ)

ダンディライオンは世界各地の伝統医学で自然薬として活用されています。
インドのアーユルヴェーダやアラビアのユナニ医学では肝臓や胆嚢の不調に用いられています。

日本でも漢方薬の材料として用いられます。
健胃、利胆、緩下、催乳、利尿、浄血など幅広く使われています。
メディカルハーブ安全性ハンドブックでは胆道閉鎖や胆嚢炎、腸閉塞には禁忌となっています。

ダンディライオンはティーとして利用もできますが、ミルクシスルとダンディライオンをブレンドしたチンキも販売されています。

ダンディライオン
学名:Taraxacum officinale  和名:西洋タンポポ  科名:キク科  使用部位:根部

アーティチョーク

アーティチョークは肝機能の促進や胆汁の分泌の促進の作用がありますが、とても苦いので、犬たちには向いていないと思います。
その昔、我が家のロビンが脳炎になったとき、ステロイドの点滴や内服の解毒にこのアーティチョークのティーを試してみましたが、苦くて飲んでくれなかったという過去があります(笑)

アーティチョークをわざわざ用いなくてもよいでしょう。

バードック

バードックは日本人には馴染みのある野菜です。
一時ブームにもなったゴボウ茶でも有名な、ゴボウです。
欧米では古くからメディカルハーブとして用いられてきました。

バードックにも解毒の効果があり、皮膚湿疹などによいとも言われています。
利胆(胆汁分泌促進)の目的にも使われます。
ティーやチンキとして用いるとよいでしょう。

バードック
学名:Arctium lappa  和名:ゴボウ  科名:キク科  使用部位:根部

ウコン

ウコンはアジアを代表する強肝ハーブです。
日本でも飲酒の前に飲むウコンのドリンクがありますね。

ウコンにも利胆作用があります。
胆道閉鎖や胆石がある場合は禁忌です。

ちなみに、ウコンには春ウコンと秋ウコンがありますが、肝臓や胆嚢の機能を促進すると言われている成分のクルクミンが多く含まれるのは秋ウコンです。

ティーやパウダーをごはんと一緒に与えるとよいでしょう。

ウコン
学名:Curcuma longa  和名:ウコン  科名:ショウガ科  使用部位:根茎

まとめ

いかがでしょうか。
メディカルハーブの中には、適切に使うことによって肝臓を守ってくれるものや働きを促進してくれるものがたくさんあります。

日常生活で予防的に用いれば、肝臓を健康に保ち、シニアになっても元気でいられますよ!