血液検査で肝臓の数値が高いとき、手作りごはんやハーブで対応してみませんか?

愛犬の健康診断で数値が基準値から外れていると、何か問題があるのではないかとオロオロしていまいますね。
私もそんな飼い主の一人です。

ところが、肝臓に関しては数値が高い=肝臓が悪いとも言い切れないところがあります。
今回は、沈黙の臓器と呼ばれ、不調がわかりにくい肝臓についてまとめてみました。


肝臓の働き

肝臓ってどんな働きをする臓器か知っていますか?

糖質や脂質、タンパク質の代謝や胆汁の生成・分泌、血液成分の合成、ブドウ糖を貯蔵しておいたりと様々な働きがあります。
なかでも重要なのは解毒器官ということではないでしょうか。

私たちの生活では、様々な化学物質が頻繁に使われていて、体内に蓄積されていると言われています。
肝臓の働きが悪くなると、体内に毒素が蓄積されていき、病気の原因にもなるのです。


肝臓に関係している検査項目

血液検査の中の生化学検査と呼ばれるものが肝臓に関係している項目にあたります。
主に、血液中の酵素を計測します。

●ALT(GPT)
アラニンアミノトランスフェラーゼ
主に肝細胞に存在する酵素で、肝細胞が破壊されると血液中にもれだして数値が上昇します。

●AST(GOT)
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ
肝細胞、心筋、骨格筋に多く含まれる酵素で、それらの臓器や組織が障害を受けると数値が上昇します。

●ALP
アルカリフォスファターゼ
胆道系の細胞に多く含まれていて、この細胞が障害を受けると数値が上昇します。

●NH3
アンモニア
タンパク質の代謝過程で生成される有害物質で、通常は肝臓で代謝・解毒され尿として排出されます。
肝機能が障害されると数値が上昇します。

●T-Bil
総ビリルビン
ビリルビンは赤血球中のヘモグロビンの代謝産物で、肝障害によって上昇し、黄疸の原因になります。

ALTやAST、ALPの数値の上昇だけでは、肝臓病であるとは言い切れません。
ALTは肝臓に特異的な酵素ですので、ALTが上昇しているということは肝臓の細胞が破壊されているという指標にしかなりません。
そして、その原因がどこにあるのかを見極めないことには、本当に肝臓が悪いのかどうかもわからないのです。

肝臓が悪くなっているかどうかはTP(総蛋白質)やALb(アルブミン)、BUN(尿素窒素)などの数値が下がっているということも関連しています。

また、血液検査の基準値はドライフードを食べている個体が基準ですので、手作り食の場合、その基準が当てはまらない場合もあります。


肝臓に悪影響を与えるもの

私たちの生活が便利になればなるほと、肝臓に対して悪影響を及ぼすものが多くなります。
化学物質や有害金属、医薬品はもちろん、家具やカーペットなどに使われているPBDEという難燃性の物質、電磁波などの他にも、リーキーガット症候群や市販のドッグフードに含まれる添加物や合成のビタミン、ミネラルなども肝臓に悪影響を及ぼします。

日常生活でこれだけ悪い影響を受けやすいので、日々のごはんで肝臓を保護してあげることも大切ですね。


肝臓を守る食材

肝臓を守るためには、抗酸化作用の高い食材や質の良いタンパク質、解毒に必要な成分が豊富な肝臓や卵、消化酵素などを与えるとよいでしょう。

犬にとっての質の良いタンパク質とは、ズバリお肉ですね。
獣肉や魚など動物性のタンパク質がそれにあたります。
小麦や大豆などの植物性のタンパク質は、犬にとっては利用しづらいタンパク質になります。

活性酸素の発生を抑えるβ-カロテンが豊富な野菜(ニンジンやブロッコリー、しそ、春菊、パセリ、バジル、小松菜、カブの葉など)やデトックス効果のある食材(リンゴ、オクラ、アスパラガス、パクチー、ゴボウなど)を毎日のごはんに取り入れるとよいでしょう。

また、手作りごはんの場合、不足しがちなミネラルを補うのに味噌を使うこともありますが、味噌にも活性酸素を抑える働きがあります。

すでに数値が相当高く、他の病気が原因でない場合は、肝臓に負担の少ない食材を利用することも必要です。


肝臓を守るハーブ

これは、なんと言っても、ミルクシスル、ダンディライオン、バードックの3つです。
ミルクシスルは古代ギリシャの時代から「肝臓を守るハーブ」として知られています。
成分のひとつであるシリマリンは、肝細胞の細胞膜を保護し、毒物が細胞膜に結合するのを防いだり、活性酸素を無毒化したり、すでに損傷を受けてしまった肝細胞の修復を促してくれます。

ダンディライオンは肝胆系の不調に役立ちます。
強肝や利胆(胆汁の分泌を促進)作用などがあります。

バードックはごぼうのことです。
日本でも一時ごぼう茶が流行りましたね。
バードッグも利胆の目的で使われたり、解毒の効果もあります。

これらのハーブをチンキやパウダーなどの形で利用するのも肝臓を守ることの役に立ちます。