犬の心臓病の発生に関わるドッグフードとは

犬の拡張型心筋症

FDA(アメリカ食品医薬品局)から、特定の種類のドッグフードが致命的な心臓病の発症に関連している可能性があるというニュースが発表されています。

毎日ドッグフードと水だけ与えていればよい、という犬の食餌は本当にそれでよいのでしょうか。
この地球上で毎日同じ食餌を摂っている生き物って果たしてどれぐらいいるのでしょうか。

愛犬が心臓病を発症しないためにも、毎日の食餌を見直すきっかけにしてみてください。

拡張型心筋症

猫にとって必須アミノ酸であるタウリン。
犬はタウリンは体内で合成できるので、非必須アミノ酸となっています。
AAFCO(アメリカ飼料検査官協会)の栄養基準でも犬の必須栄養素にはなっていませんので、ドッグフードには配合されていないのが一般的です。

ところが、犬のタウリン不足による心臓病の発生の相関性が報告されているのです。

タウリンを体内で合成できる量は犬種によってに違いがあり、体内でタウリンの必要量を合成できない犬種の場合は、タウリン欠乏症により拡張型心筋症になることがあります。

タウリン欠乏症がよく見られる犬種は、ニューファンドランド、アメリカンコッカースパニエルです。

拡張型心筋症は、大型犬に多く、また3~10歳で多く見られ、オスに多い病気です。好発犬種は、ドーベルマン、ボクサー、アメリカン・コッカー・スパニエル、グレート・デーン、セント・バーナードで、ゴールデン・レトリーバー、ジャーマン・シェパード、スプリンガー・スパニエル、アイリッシュ・ウルフハウンド、ニュー・ファンドランドなどといった中・大型犬でも確認されます。

タウリンが不足すると、心筋症だけではなく、中心性網膜萎縮、免疫機能不全、成長遅延、繁殖機能低下(出生率の低下や先天的な異常など)の報告もあります。

拡張型心筋症は軽症の場合は無症状ですが、ときに元気がなくなることもあります。
重症化した場合は、腹水貯留により突発的な腹囲膨満を起こしたり、肺水腫や胸水貯留によって、突発的な咳、呼吸困難を起こすことがあります。
さらに、不整脈が原因となって元気消失や虚脱、失神、突然死が起こることもあります。

タウリン欠乏による心臓病の発生に関わるフードの特徴

心臓病発生に関わる4つのポイントとして以下のようなことが挙げられます。

1低タンパク質
2ラム主体
3豆類主体
4特殊な肉(バッファロー、カンガルー等)

また、腎臓病用療法食との関連も指摘されています。

最近ではグレインフリーのドッグフードにおいて、穀類の代わりに豆類が多く使われているものがありますが、エンドウ豆やレンズ豆などを含むフードなどは気をつけなければいけません。
エンドウ豆はここ10年ほどで人気が高まっている食材ですので、使っているフードも多いと思います。

ラム&ライスのフードでは20年以上前から拡張型心筋症を発症する傾向が高いことが指摘されていますので、最近ではタウリンが追加されているものも多いようです。

また、ドッグフードの線維の原料とされているビートパルプはタウリンの吸収を妨げると言われています。

心臓病を予防するために

数カ月~数年に渡って同じフードを食べ続けることは、犬にとって栄養不足や過剰摂取の影響を受けやすいと言われています。
そのため、フードは必ずローテーションが必要です。

また、タウリンは動物性タンパク質で心臓、肝臓、腎臓などに多く含まれていますので、手作り食の場合もタウリン不足を防ぐためにも赤身のお肉だけではなく内臓もしっかり摂りましょう。