愛犬に手作りごはんを考えている、あるいはすでに作ったことがあるという飼い主さんは増えていると思いますが、いかがでしょうか?
私が手作りごはんにしたのは、愛犬のロビンがドッグフードを食べなくなってしまったので、なんとなく始めたのがきっかけでした。
今思えは、栄養バランスなど全く考えていない、人のごはんをアレンジしたようなレシピでした。
当時は手作りごはんに関する情報もそれほど多くはなく、手作り食関連の書籍も限られたものでした。
その後、本を読んでいた先生のセミナーに参加もしましたが、うちのコにはどれぐらいの量を与えたらよいのか、どんなものを与えたらよいのか不安もたくさんありました。
まずは、どんな食材が犬に適しているのか参考にしてみて下さい。
手作り食の基本
犬が肉食よりの雑食ということは、ご存知の飼い主さんも多いですよね。
犬は雑食だからと、人間と同じレシピでは犬にとって必要な栄養が十分に摂れないこともあります。
犬は完全な雑食ではなく、あくまでも肉食なんです。
それは腸の長さなどや歯の構造からもわかります。
それを踏まえた上での手作り食の基本をお話していきます。
骨付き生肉
肉食の犬の基本は肉です。
できれば、骨付き肉を利用できるのが良いですね。
最近はインターネットでも犬用のお肉を販売しているところもたくさん見かけるようになりました。
私もいくつかのお肉屋さんをチョイスして利用しています。
鹿、羊、鶏、猪、うずら、牛、豚などたくさんの種類があります。
なかにはうさぎやカンガルーといったものまで手に入ります。
骨を与えることで、肉だけでは不足しがちなミネラルも供給されます。
内臓
手作り食を与えている飼い主さんの中に、赤身の部分だけしか与えていない飼い主さんはいませんか?
手作り食で栄養バランスを考えた時に、内臓は必須です。
内臓を与えていれば、大きく栄養バランスを崩すことはありません。
例えば、心臓の悪い子には心臓を、肝臓の悪い子には肝臓を与えるといったような、悪い箇所と同じものを摂ることによって回復させるという考えです。
心臓には心臓を
心臓に必要なタウリン、コエンザイムQ10、カルニチンなどの成分は心臓に多く含まれています。
弱った心臓に必要な栄養を得るために、同じものを摂るということですね。
肝臓には肝臓を
肝臓にはビタミンAやビタミンD、鉄や亜鉛などのミネラルが豊富です。
ビタミンDは犬は体内で合成できないと言われていますので、食餌から摂るようにしましょう。
魚
魚は週に1回程度与えると、ビタミンDの補給になります。
抗炎症作用、抗腫瘍作用、認知症予防などに効果のあるオメガ3脂肪酸が多く含まれます。
豆鯵やきびなごなどは小型犬でも丸ごと与えても大丈夫ですよ。
卵
卵は完全栄養食品と呼ばれています。
ビタミンCと食物繊維以外の栄養素をバランスよく含んでいます。
乳製品
犬は牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素が少ないと言われています。
いわゆる乳糖不耐症と呼ばれるものです。
また牛乳に含まれるカゼインというタンパク質にアレルギー反応を起こす場合もあります。
できれば、アレルギーを起こしにくいヤギ乳や羊乳がおススメです。
野菜・果物
野菜や果物は旬のものを与えましょう。
旬の野菜や果物は栄養が豊富です。
犬は野菜や果物を消化しにくいので、小さく刻むかミキサーなどでペースト状にすると消化に負担がかからずにすみます。
その他
味噌や塩麹などの発酵食品、岩塩や海塩などの自然塩、亜麻仁油やオリーブ油、魚油、ココナッツオイルなども与えてもよいでしょう。

まとめ
手作りごはんは闇雲に作っていたのでは、栄養バランスが崩れてしまいます。
バランスの崩れたごはんを与えていてもすぐに体調を崩すことはありません。
その結果がでるのには何年もかかります。
その時になって困らないように、きちんとした知識を持って手作りごはんを楽しみましょう。
愛犬はきっと大喜びですよ!