ドッグフードを与えている飼い主さんの中には、魚を原材料にしているフードを与えている飼い主さんも多いのではないですか?
手作りごはんの場合、魚は与えても週1程度を推奨しています。
魚が原材料のドッグフードを毎日与えていると水銀の摂取量が多すぎる可能性もあります。
WHO(世界保健機構)でも魚を食べる基準は週に1~2回を推奨しているそうです。(人の場合)
日本人は島国ということもあり、昔から魚を副食として食べることが多いですが、日本人の水銀摂取の80%は魚介由来と言われています。
一部の魚介類は水銀濃度が他の魚介類と比べて高いものもありますので、魚が原材料のフードを与えている場合、その魚にどれぐらいの水銀が含まれているのかを知ることも大切ですね。
魚が原材料のフードを与えている飼い主さん、水銀の体内への蓄積量は被毛検査で確認することができますので、1度検査を受けてみることをおすすめします。
(もちろん、魚のフードを食べている犬だけではなく、すべての飼い主さんに有害物質の体内への蓄積量を見る目安としておすすめします。)
目次
メチル水銀とは?
自然界に存在する水銀化合物のうち、無機水銀は消化管からはほとんど吸収されないのですが、メチル水銀は容易に吸収されてしまいます。
メチル水銀は神経毒性を持つので、妊婦さんなどは胎児の脳への影響を考えて魚介類の摂取量に制限があります。
安全性の目安として、暫定的規制値が定められていますが、総水銀濃0.4ppm、メチル水銀0.3ppmとなっています。
ちなみに、妊婦さんの場合、魚介類の種類によっても水銀の含有量は違いますが、1回80g(約切り身1切れ)を週に1回までとされています。
どんな魚が危険なの?
FDA(アメリカ食品医薬品局)では、以下のように推奨しています。
週に2~3回までを推奨
イワシ、ニシン、ニシン、ホタテ、エビ、牡蠣、鮭、ナマズ、カニ、タラ、カレイ、トビウオ、ワカサギ、白身魚、マスなど
週に1回を推奨(それ以上は増やさない方が安全)
青魚、アンコウ、コイ、大型のカレイ、フエダイ、銀ダラ、メバル、マグロなど
妊婦、小児に推奨されない魚
大型のサバ、サメ、メカジキ、マカジキ、大型のアマダイ、マグロなど
並んだ魚の名前を見てどうでしょうか?
この中に、フードの原材料として使われている魚はありますか?
人の場合でも、魚は週1程度が推奨されているのに、体の小さな犬に毎日魚を与えると体内に水銀の蓄積が多くなってしまうかもしれませんね。
また、近年マイクロプラスチックによる海洋汚染も深刻になっていますので、大型の魚を原材料に使っているフードに関しては、もしかしたらマイクロプラスチックの影響も無きにしも非ずかもしれませんね。
体に有害なものはなるべく摂り込まない
水銀に限らず、有害金属など体に有害なものは、できるだけ摂り込まないことが安心です。
魚のフードだけではなく、加工されたドッグフードにも有害なものが含まれていることが多いです。
愛犬の体にどれだけ有害物質が蓄積されているのかは最初にも書いたように被毛検査で知ることができますよ。
我が家はこちらで被毛検査を受けていますので、興味のある方はぜひ!
我が家は有害金属の数値はすべて良好範囲内に収まっています。
なるべく摂り込まない、入ってしまったものはデトックスする。
これが肝心ですね。