犬に生肉だけを与えるのは危険?

犬にとって適切な食餌とはなんでしょう?
人それぞれ考え方の違いがあり、犬は人に飼いならされ、野生ではないので生肉を与える必要がないという人もいます。
生食がよいのか、加熱食がよいのか、その論議はずーっと平行線かもしれませんね。

うちの犬は現在12歳、あと4か月もすれば13歳になる立派なシニア犬です。
かれこれ10年以上生食を続けています。
全くトラブルがないわけではありませんが、トラブルが長く続いたこともありません。
ワクチンが影響と思われる脳炎になったときも、回復は早かったのではないかと思います。
(同じ病気のママさんから言われました)

今では病院に行くこともほとんどなく、年間で片手でも余るほどです。
生の肉を食べることが危険かどうか、考えてみましょう。


生肉では必要な栄養を摂取できない?

答えは、YESです。
赤身(筋肉)だけを食べていては必要な栄養は摂取できません。
そのために、生食にはいくつかのルールがあります。
また、必要なサプリメントや肉以外の食材(例えば塩など)も追加する必要があります。

生食とは生の赤身肉だけを与えることではありません。
生食を与えるためにはきちんと学ぶ必要があります。

最近は日本でも海外でも、手作り食による栄養素の不足が問題になっています。
犬に必要な栄養が何で、それらを補うにはどんな食材が必要なのかを知る必要があります。
知ることによって、将来愛犬を栄養不足からくる病気から守ることができるのです。

また、よくある勘違いのひとつに、野生のオオカミや犬は草食動物の胃の内容物を食べるということがあります。
野生のオオカミを観察してみると、内容物は振り落として、胃そのものを食べているそうです。
日本でグリーントライプとうたって、胃の内容物を販売していますが、それは海外では与えることのない食材です。
酵素を摂るためにこの内容物を食べているわけではありません。

胃そのものも特に犬に必要な食材ではありません。
胃を食べることによるトラブルも起こり得ます。
(詳しくは講座でお話します)

手作り食はいい加減ではトラブルの原因を作りかねません。
しっかりと基礎を学んで実行することをおすすめします。


生肉を食べると下痢をする

個体差はあると思いますが、長年に渡りドッグフードを食べていた犬にいきなり生肉をあげてはいけません。
犬が生の肉を食べても大丈夫なのは、強酸の胃酸のおかげです。

ドッグフードや加熱食を食べている犬たちは、生肉を食べて育った犬よりも胃酸のpHが人寄りになっている可能性もあります。
人間がスーパーで売っている加熱用の肉を食べたらどうなるかおわかりですよね?
犬も同じですよ。
生食を始めるにあたっては、きちんと順序を踏んでから始めることをおすすめします。


カロリー計算は必要?

あなたは毎日の食のカロリー計算をしていますか?
おそらく、ほとんどの方はNOだと思います。
では、なぜ犬にはカロリー計算をしましょうと言っているのでしょうか?

カロリーを計算するのではなく、犬にとって必要な栄養を計算しましょう。
カロリーが適正でも、犬にとって重要なタンパク質、脂質がたりていなければ、元気の消失や被毛の毛づやがなくなってくるかもしれません。

犬にとって重要な栄養素の割合は人とは異なります。
そこを見極めて手作りをしなければいけませんね。

我が家ではカロリー計算は一度もしたことはありません。
それでも、太る痩せるのコントロールはしっかりできています。
エネルギー消費の大きな時期(換毛期や冬など)には痩せないように必要な栄養をコントールします。
また、太ってしまった場合には、ダイエットできるように栄養をコントロールします。
それは、運動量の多い犬、シニアなどであまり運動をしない犬にとっても同じようにコントロールできます。

犬の場合、体重だけではなく、BCS(ボディコンディションスコア)でも適正な体重であるかどうか判断しましょう。


まとめ

生食とは赤身のお肉だけを食べるということではありません。
生食のルールを知って、手順を踏んで始めれば生肉が危険ということはありません。
(ただし、生食をおすすめしない場合もあります。)

独学で行う手作り食は愛犬にとって良いことはありません。
人間に必要な栄養と愛犬に必要な栄養の割合は違いますので、しっかりと学んでから生食を始めることをおすすめします。